2018年11月11日小樽市経済センターにて、小樽の福祉を考えるシンポジウムが開催されました。
障がい者の親なきあと問題相談室ファミリアが主催。
小樽市・北海道倫理法人会・小樽市倫理法人会にご後援をいただき、多くの方々にご協力いただいての開催でした。
テーマとしては、「障害者の親なきあと問題」を取り扱い、福祉の未来を考える・福祉の輪を広げる・福祉の困ったを集める。ということをシンポジウムの目的としました。
あるはざま俊哉小樽市長をはじめとし、小樽市役所福祉部障害福祉課小野寺正裕課長、そして小樽の福祉を支える各事業所から、福祉の専門家7名にパネリストとしてご参加いただき、120名の方々にご来場いただくことができました。
具体的なパネルディスカッションの内容としては、障がい者の親なき後に生じる問題点、成年後見人制度をはじめとする国の制度や相続問題、障がい者の自立、就労についてを取り扱い、それぞれの立場からご意見をいただきました。
・障がい者の親の会である代表者の方からは、当事者としての経験談・失敗談、そしてその対策についての大切さ。
・福祉施設代表の方からの国の制度の問題点や海外での取り組みから見た未来の日本の福祉のありかた。
・大きな規模を持つ障がい者就労支援施設での理想と利益のバランスについて。
・社会問題になっている8050問題についての取り組みの課題など。
・また、震災からの防災の課題。
・小樽市長からは、それらのお話から、これから小樽が考え取り組んでいかなければならない事柄について。
などなど数々のお話をしていただき、小樽市民の方々に、福祉施設や関係者、市の福祉課がどのようなことを考え、どんな取り組みをしているのか、それぞれの立場から、どれだけの方々が真剣に取り組んでいるのかを、市民の皆様に理解していただけるシンポジウムとなりました。
「福祉それを必要とする誰かのものと思われがちで、そこで起きるさまざまな問題が{対岸の火事}になってしまっているように感じます。今回のシンポジウムのような、地域に広く発信される場を作ってくださったことを、とてもありがたく思います。内容については登壇者が多くテーマのまとまりにくさは感じましたが、その分いろいろな立場の方のお話を直接伺うことができてよかったです。」(来場者)
「知らなかったことを知る機会を得られ、とても勉強になりました。とても奥深い内容でもっと知り理解を深めることによって、福祉の一端を担えれば、また一人でも多くの人に知っていただければ、さらに幅が広がると思いました」(来場者)
「市長さん、行政の方を含めてのパネルディスカッションは、とても意義のあることと思いました。札幌市においても、このようなシンポジウムが開かれれば良いなと感じました。」(来場者)
「普段お話する機会の少ない各施設の代表の皆様が集まり、情報交換をすることで、これからこの先も多くのお話ができる輪づくりのきっかけになってもらえたら、と感じました。」(村岡)
「シンポジウムの開催にあたっては、倫理法人会の各単位会の幹事をされている方や会員の皆様にさまざまなご協力をいただきました。さらには北海道倫理法人会・小樽市倫理法人会のご後援をいただき、またシンポジウムの本番には、たくさんの倫理法人会の会員の皆様に応援に来ていただきました。
相談室ファミリアの代表として、改めてお礼を申しあげます。誠にありがとうございます。
相談室ファミリアの今後については、企業の社会的責任が問われる昨今、当相談室が福祉と企業をつなぐきっかけになれればと考えています。
単に利益をあげるだけの企業ではなく、企業としての社会的責任を果たしたうえで目的を達成する企業が増えていくことが求められています。
そのためには、どのようなことで社会が困っているのか、社会から企業にどのようなことが求められているのか、そういったことを今回のシンポジウムのような形で発信・共有していき、多くの経営者に問題を知ってもらうことがその第一歩となると考えています。
当相談室がそのような形で企業の社会貢献を推進し、地域社会の発展と美しい世界づくりに貢献できるように、今後も倫理法人会で学び続け倫理経営を目指していく所存です。」(渡邉)
「この企画を考えたのは同年7月ごろ。始まりは、はざま俊哉市長を紹介いただいたのがきっかけですね。当時はまだ前市長退任のお知らせの前でした。そのころは市長になる事を想定もしておりませんでした。企画を準備していく中で、前小樽市長の退任、はざま俊哉さんの市長候補、そして市長就任というめまぐるしい変化と、そういった事柄の前にすでにこのシンポジウムにはざま市長が、ご協力いただくことを約束してくださったこと。全てが引き寄せだったかもしれません。
これが、シンポジウムの成功につながったのではないかと思います。
本当に感謝しております。
みんなが手を取り合って、社会を考え貢献できる何かを考えていくことは、とても大切なことだと思っております。
私たちの事業が、社会に役立つ事業であることを誇りに思っております。
この先も、より良い社会づくりに熱意を持って取り組んでまいります。」(村岡)。
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