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多機能型就労支援事業所としてのしんかーず様をあとにして、
いよいよ4年生福祉事業型専攻大学スクオーラ帯広校へ。
大きくわけて二つの授業を見学させていただきました。
① 乗馬体験の野外授業の見学
株式会社しんかーず 代表取締役 油谷 慶一 様と合流し、最初に向かったのは乗馬施設でした。
人間の文化と馬との関わりを学び、さらに実際に乗馬を体験し、
動物を大切にする心を学んでいくという内容。
体験している生徒も楽しそうでした。
動物とのふれあいには癒しの効果もあるそうで、
屋外での体験学習は座学の息抜きにもなり得るのでしょう。
うさぎちゃんなどの他の動物もいました。
② 本校の見学
いよいよスクオーラ帯広本校の見学。
帯広駅直結で、ショッピングモールと隣接している場所に、
スクオーラ帯広校はあります。
中はとても広く座学形式の授業はもちろん音楽や体育の授業も行えます。
昔なつかしの机とイスですね。
駅やショッピングモールと隣接していることで、とても通いやすくお買い物にも困りません。
③ 油谷さんのお話を聞いて
カリキュラムの内容をお聞きして、関心深かった点としては
実生活に役立つもの科目が多くあること。
障害者自身が関わることも多い福祉関係の法律から始まり、
就業に関するものや日常生活で役に立つ法律など、
本人が自立したときに最低限知っているべき知識を身につけられます。
また基本的なビジネスマナーを身につけられるように
挨拶や電話応対などについての授業もあり、
障害者の自立と本当の意味での就労支援に焦点を当てた
カリキュラムになっているようです。
障害者の就労支援・自立訓練の在り方について
法の改正の中でもしばしば議論されているとおり、
支援施設の訓練によって実際に就職につなげることが求められているにも関わらず
障害者を集めて抱え込むだけで、就職につながるような訓練をほとんどしていないような施設も多く見られます。
今後はそういった施設は淘汰されていき、真に障害者を就労に導くことができる施設が残ることでしょう。
そういった流れの中で、障害者のための教育機関をつくり、就労・自立のための教育に力を入れていくことは
必要不可欠なのかもしれません。
障害者の親なきあと相談室ファミリアでは
適切な就労支援・自立訓練をする施設を応援していきたいと考えています。
今回のスクオーラ帯広校さんで学んだことを生かして、今後も障害者の就労支援・自立についてのあるべき姿を
引き続き研究していきます。
スクオーラ帯広校公式ホームページ
→http://www.scuola-obihiro.com/
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]]>大学生活のなかでいろいろな経験をし、アルバイトをはじめとして社会を経験することで就職に備えることがほとんどですよね。
そんな知的障害者のお悩みを解決するために、障害者のための4年生福祉事業型専攻大学が帯広で設立されたと聞き、お話を伺いにいきました。
福祉型大学を経営している。
帯広市西3条南38丁目1-7の株式会社しんかーず
法人本部統括マネージャー 松下長正さん
福祉型大学の見学の前に株式会社しんかーず様の事業を見学
配食サービス事業について説明していただきました。
おいしいお弁当の宅配サービス。
地域の方々に管理栄養士さんの栄養管理指導の下、バランス良くお食事できる献立を毎日日替わりでお届けしているとこのことです。そういった日々の献立にくわえて、イベントや冠婚葬祭用のお弁当の配達も行っています。
(もちろんアレルギーや禁止食材等についても細かく対応!)
特に自身で調理をすることが難しいご高齢の方への配食サービスは、見守りサービスを兼ねることにもなります。
この配食サービス事業を障害者の就労支援としても行っていて、受注・調理・梱包・発送などほとんどの工程を障害者がこなしています。
その手際はとてもよく、ひとりひとりがプロフェッショナルとして働いている様子が窺えました。
ステップアップや昇給の仕組みも明確になっていて、うえのステップにいる人たちの様子を視覚的にとらえて、目標とする仕事の完成度をイメージをしやすくしているとのことです。
一般的にはどうしても誰かに支えられるイメージの強い障害者の方々がご高齢の方を支えるこの事業。地域にも大きく貢献しているようです。
この事業をつくっていく上で、とくに重要視したことのひとつ、「収益性」についてのお話をお聞きしました。
「障害者がつくったものだからボランティアとして買う」
当然間違ったことではないのですが、就労支援として本当に訓練になるのはそういった慈悲の心で収益をあげるものではなく、真に人の役に立ち価値のあるもの、すなわち障害者が携わっていることとは関係なく、ひとつの事業として成立しているものでなければならないのではないかということでした。
しんかーずさんが「株式会社」として法人化していることもそういった理由がひとつとしてあげられるようです。
当相談室としても障害者の自立についてのあるべき姿について模索しているところ、ひとつ就労支援のケースとして、とても勉強になりました。
※ 大学見学編はまた後
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