親なきあと問題の「お金」の問題について 〜準備編〜

親なきあと問題の「お金」について、よくある質問にお答えしていきます。

今回はいざという時に豊かな環境や生活を家族に約束するための準備編をお届けしますね。

 

Q2. 自分で働くことができない子供のために、どのような財産の準備しておけばよいのでしょうか?

前回の記事で、自分で働くことができない子供が、両親の介護を受けられなくなった場合、生涯にわたって生きていくのに必要な費用の計算方法について解説しました。

準備が必要な費用とは、障がいを持つ子が今後得られる収入と、今後かかる生活費の累計の差額であり、各家庭の家族構成や状況や価値観によってばらばらですので、個別に計算してみることをおすすめしました。
個別に計算してみた結果、子が今後得られる収入と、今後かかる生活費の累計の差額がプラスになった場合、「親なきあと」の生活費はひとまず安心と言えるでしょう。

子が今後得られる収入と、今後かかる生活費の累計の差額をプラスにするためには、
①今後得られる収入を増やすことこと
②必要な生活費を少なくすませること
と解説しました。

今回は①今後得られる収入を増やすことのうち、親が準備しておけることについてお知らせします。

  • 障がいを持つ子が今後得られる収入には、おおまかに言って次のようなものがあります。
    A就労による給与収入、ボーナス
    B就労支援施設での工賃
    C障害年金
    D生活保護
    E生命保険金
    F不動産や株の収入
    Gこれまでの貯金を切り崩す

これに対応して「親なきあと」に備えて、親が今から準備することで、今後得られる収入を増やせることは次のようなことです。

  1. A就労による給与収入、ボーナス
    ⇒一般就労を目指した自立・就職活動を促す。(当ファミリアでは一般就労を支援する専門家がおります)
  2. B就労支援施設での工賃
    ⇒「親なきあと」も通える就労支援施設を探す。
  3. C障害年金
    ⇒障害年金が受給できる場合申請する。「親なきあと」も年金申請をサポートしてくれる施設または専門家を探す。(当ファミリアでは、障害年金申請をサポートする社労士がおります)
  4. D生活保護
    ⇒生活保護を受けさせる場合、「親なきあと」もサポートしてくれる施設または専門家を探す。
  5. E生命保険金
    ⇒「親なきあと」の生活費をまかなえる分の生命保険に加入する。
  6. F不動産や株の収入
    ⇒「親なきあと」の生活費をまかなえる分の不動産収入または株式配当を用意する。
  7. Gこれまでの貯金を切り崩す
    ⇒「親なきあと」の生活費をまかなえる分の貯金を用意する。

これらの中で、「親なきあと」に備えて、多くの親御さんが準備されている方法である「E生命保険金」について、詳しく解説します。

なぜ「親なきあと」に備えて、「E生命保険金」という方法で準備されている親御さんが多いのでしょうか?

それは、生命保険特有の機能が理由です。

生命保険のメリット・デメリット

メリット

・子が生涯にわたって生きていくのに必要な費用を今用意できなくとも、比較的少ない保険料を支払うことで、親が亡くなった際に、死亡保険金として残すことができる。(財産創出機能)
・死亡保険金は、親が亡くなった直後に子に支払われるため、子が必要な生活費がすぐに用意できる。
・死亡保険金には非課税枠がある。(500万円×相続人の数が非課税となる)

デメリット

・生命保険は誰でも加入できるわけではなく、年齢や健康状態によって加入の診査がある。
・生命保険を途中で解約すると、それまで支払った保険料総額よりも、返戻金が少ない場合がある。

 

Q3.親である私も障がいを持っているのですが、入れる生命保険はありますか?

 

こちらもよく質問されますが、障がいがある方でも加入できる保険はあります。
ただし、障がいの状態や、年齢・その他健康状態次第ですので、自己判断ではなく生命保険会社にお問い合わせください。

ここまで、「親なきあと」に必要な生活費を準備するために、今後得られる収入を増やす方法としてA~Gの方法があることをお伝えしました。また、そのうち、多くの親御さんが準備している「生命保険」についてメリットとデメリットをお知らせしました。
これらのメリット・デメリットを考慮して、生命保険金という方法で、「親なきあと」に子が得られる収入を増やしてあげるという選択肢がありますが、注意が必要なのは「生命保険があるから大丈夫」ではないということです。

どういうことでしょうか?

生命保険はたしかに、親が亡くなった際に大きな死亡保険金が子に届きますが、親が亡くなる前に費用が必要になることも考えられます。
例えば、親が要介護になった場合…
例えば、子が入院を余儀なくされる場合…
例えば、震災や事故で突発的な出費が必要になった場合…

そんな時に生命保険を途中で解約しても、それまで支払った保険料総額よりも、返戻金が少ない場合があります。
そのような場合は、すぐに使える預貯金のほうが良いのではないでしょうか。

または、生命保険はたしかに、親が亡くなった際に大きな死亡保険金が子に届きますが、親の気持ちとしては、子が自立して社会で立派に活躍し、自ら報酬を得られる状態が一番と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

我々ファミリアは、「生命保険」や「預貯金」や「就労」など、様々な方法を組み合わせることが重要だと考えています。

どれか一つの選択肢ではなく、親の気持ちやこれから起こりうる未来を見据えて、組み合わせることで「親なきあと」の安心につながるのではないでしょうか。そのために様々な専門家が集まり、ひとつの家庭に対してよりよい方法を検討していきたいと考えています。

さて、ここまで、自分で働くことができない子供のために、どのような財産の準備しておけばよいのか、組み合わせが重要というお話をしました。
「いろいろな組み合わせで、子の生活費を準備しよう!」と思われた方もいるかもしれません。
ここで、「親なきあと問題」の重要な懸念事項があります。
それが「子が得た収入や、親が準備した財産を、誰がどのように管理するのか」という問題です。

次回は、「誰がどのように管理するのか」という問題について、用意されている選択肢をお伝えします。

すぐにでも知りたい場合は無料相談を受け付けておりますので、下記リンクよりお気軽にお問い合わせ、ご相談いただければ幸いです。

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