ジョブコーチ村岡茉実とジョブコーチ業務の紹介

 

相談室ファミリア代表の渡邉護です。

この記事では、当相談室のジョブコーチ(職場適用援助者)村岡茉実のことを私からご紹介いたします。本人が自分から言いづらい特技や魅力もお話していきます。

 

1.ジョブコーチってなに?

 

ジョブコーチ、まだ認知度が低い職業でしょう。厚生労働省の認定の資格であり、障害のある方・事業経営者・そして家庭とコミュニケーションを取り、障害のある方が職場で力を発揮できるように、また職場が障がいのある方の個性を理解できるように支援するのがジョブコーチの役割です。

一般的には以下のような業務に取り組みます。

 

・障害のある方、職場の同僚、上司、経営者のコミュニケーション方法の指導

ポイントとしては、障害のある方だけでなく、迎え入れる職場や指導者への指導も行うことがジョブコーチの重要な役割です。

 

・作業効率、作業精度を向上させるための仕組みや道具の提案

ちょっとした職場内での工夫、たとえば説明の仕方やマニュアルを改善することで、

障害のある方が実力を発揮できるようになることもあります。誰でもわかりやすく、

作業しやすくつくることで障害のある方だけでなく、職場全体の作業効率があがることも多いです。

 

・障害特性への社内理解推進のための講座や研修

社員に正しい知識を身につけてもらうために社内での講座や研修も行います。

障害者についてはわかっているようでわかっていないことが多いです。偏見や誤解も多々あります。

ひとつの研修や座学だけでも、その理解が大きく変わることもあるでしょう。

 

 

一口に障害者といっても障害の種類は様々です。発達障害・知的障害・精神障害、その重軽度によっても働き方は大きく変わってくるでしょう。

さらに言えば、個々人によって特性や抱える悩みは全くもってバラバラです。そして職場の環境・会社の事情もまたバラバラです。それぞれの個性・それぞれの企業に応じてジョブコーチの業務を行っていく必要があります。こちらで説明した業務以外にも、ジョブコーチに求められることは今後どんどん増えていくのではないかと考えられます。

むしろ、コミュニケーションや指導方法の指導という点については、障害者という枠に留まらず、新入社員が会社に馴染むまでの支援などに関してもジョブコーチは活躍していくのではないでしょうか。

 

2.ジョブコーチ村岡茉実の仕事を紹介

さて、当相談室のジョブコーチの村岡はどのような形で障害のある方々の職場適用の支援をしているのか。客観的な範囲でお伝えします。

 

ジョブコーチ業務

村岡に相談される方は大きく分けて「障害のある方とそのご家族」か「障害者雇用と関わる企業」のいずれかである場合が多いです。

 

1.障害のある方またはそのご家族からのご相談があったとき

就労の関係で悩む方やそのご家族からご相談がある場合、多くの場合は就職先を選定する段階からご相談されることが多いようです。

  「子供が就職先をなかなか見つけられず困っている」

  「就労先でうまくなじめず、仕事が嫌に感じている」

  「就労支援に通っているが、一般就労につながらない」

というようなお悩みが多いようです。

解決策として、大きく分けて次のようなサポートをします。

 

2.子供本人のナビゲーションブック(詳細情報フォーマット)の作成

就職活動や就職後・企業側に本人の障害や特性、そして魅力を理解してもらえるために

使える本人のためのナビゲーションブックを作成します。自分自身のことを自分で伝えるということが難しい方のために作成します。

就職後でも就労中でも、企業側にナビゲーションブックをチェックしてもらい、本人のことを理解してもらえるように機能します。

また本人にとっても、ナビゲーションブックの作成によって、自分自身では気づかなかった自分の長所に気づくことや、いままで短所と思っていた自分の特性を長所であると捉えられるようになったりと、本人の自己肯定感の確立にも役立ちます。

「自分のことをこういう風に伝えてもらえるんだ」

「自分にはこんな長所があるんだ」

というような本人の喜び・感動の声をいただくこともあります。

自分の価値は自分ではなかなかわかりません。他人に言ってもらったり、誰かを喜ばせて初めて、自分で自分には価値があるのだと認識できるのであると私は考えます。

 

就労準備のためのミーティング

就職前にご相談される方へのサポートとしてメインとなるのがこのサポートです。

就職先の企業が障害者雇用について理解があるのかどうか、また上記のナビゲーションブック作成時において、本人の詳細情報を分析し、適切な業種を検討します。

長期に渡っての業務になりますので、ジョブコーチと本人・ご家族と信頼関係を築きながら取り組んでいるようです。

 

就職後のフォローアップ

就労中にご相談いただいた方や、上記の就職準備からご相談いただいて無事就職された方へのサポートです。

当然、単に就職することだけがゴールではなく、職場への定着・人間関係の構築、ひいては本人の自己実現が目的なので、就職後のサポートも重要になってきます。

相談の中で、就職先のお悩みを聞いた結果、本人の抱える問題が意外と本人の思い込みやちょっとした同僚の勘違いであることも多く、

早期にジョブコートが問題に気付くことで、問題が大きくなる前に解決に導けることもあるようです。

 

退職・転職希望時のミーティング

相談者の中には、すでに就職していても、今の職場から退職したり転職を希望する方もいます。

そういったときも就労準備のためのミーティングと同じように、サポートすることが可能です。現在の就職先でわかったことや、問題点を踏まえたうえで転職先を探していくことを支援します。

相談する時点で、本人が現在の就職先で自信を失っている場合や、心に傷を負っていることもあるようです。本人のメンタルケアも重要になってくることでしょう。

 

 

障がいのある方またはそのご家族からのご相談をいただいた場合、継続的な信頼関係が重要となるようです。ジョブコーチ村岡との相性も重要になるので、数回の打ち合わせの後、ご依頼いただくかご判断されると良いのではないかと考えます。

 

3.企業から相談があった場合

すでに障害のある方を雇っている企業や、これから障害のある方を雇おうとする企業からご相談をいただくことがあります。

「障害のある方を雇っているが、他の社員とトラブルになり、休みがちになってしまった。」

「障害のある方がなかなか仕事を覚えてくれない」

「これから障害のある方を雇いたいと考えているが、手続きから実際の指導まで手探り状態で不安を感じる」

こういったお悩みを持つ企業経営者・人事担当者のために以下のサポートを用意しています。

(1)雇用を考えている企業のリスニング

(業務内容、社内スタッフの状況等の聞き取りからの可能性と計画)

(2)障害者雇用企業の見学

(3)業務訓練期間の手段と給料面の対策、諸手続き

(4)ハローワーク求人、面接同行

(5)障害者受け入れのための環境づくりに向けた社内研修

(6)障害者・社内スタッフ・経営者とのミーティング

(7)ジョブコーチ(障がい者勤務同行、作業分析開始)の実施、指導

(8)中間経過全体ミーティング・研修

(9)社内スタッフ・障害者からの相談対応

(10)長期勤務継続に向けた管理・相談対応、メンテナンス

(11)長期勤務継続からの更なる障害者雇用のレベルアップや事業拡大に向けた計画等

 

その他にも、必要とする企業ごとに障害者雇用の成功のための個別のサポートもご用意いたします。

 

ジョブコーチ村岡は、児童発達支援及び放課後等デイサービス事業所への経営コンサルタントの経験があり、自身もひとつの事業を手掛け、成功させています。いくつもの事業所の拡大に貢献した経験から、単なるジョブコーチとしてだけでなく、一経営者としても企業に寄り添った形で障害者雇用のサポートをします。

私見ですが、どうしても福祉の世界で働いている方や公務員の方・市の委託事業の中で働いている方々は、利益をあげるための経営というものがよくわからないという場合が多いように思います。

そんな中で村岡の経営コンサルタントの経験を持って行うジョブコーチの業務は、他に類を見ないサポートであるといえるでしょう。

ファミリアでは閉ざされた福祉の世界に、新しい観点からの支援ができることを重要視しています。こういった民間企業の成功者からの視点が、福祉の問題点を解決できることの糸口となるのではないでしょうか。

3.ジョブコーチとしての喜び

心を開くお子さんたち

(1)でご紹介した業務を通して、ジョブコーチ村岡茉実と障害のある方との間で何度も面談を行います。私が見たところ、障害のある相談者の方々はほとんどの場合、すぐに村岡に心を開いてくださいます。

親御さんからご紹介いただいたときも、村岡と相談者本人とで話しているうちにいつの間にか相談者本人と村岡はとても仲良くなっています。相談者本人が両親に言えないような秘密を村岡に話してくれたり、恋愛や趣味の話も気軽に話しているようです。

お話の内容の詳細は私も聞いていませんが、一定の信頼関係の中で、相談者本人と村岡は親しいながらも指導者としての関係を築いているようです。両者のやり取りを見ていても、相談者本人から村岡への尊敬と信頼の念が感じ取れます。

村岡自身の、人生経験、親としての経験、サラリーマンとしての経験、経営者としての経験。それらの経験が、障害のある方、また障害のある方に限らず、そのご両親や就職先の企業経営者と心を開いて打ち解けることができるようにしているのでしょうか。

いずれにしても、その実績から村岡のコミュニケーション能力に関して、ファミリアのメンバー一同村岡をとても信頼しています。就労関係に限らず、村岡と障害のある方とのコミュニケーションから本人の想いをくみ取り、解決につながることもあります。

すこしうっかりしたところもある彼女ですが、性格としてもとても明るく、愛情の溢れた人柄です。ファミリアのムードメーカーとしてもいつも活躍しています。

 

ジョブコーチの資格・知識だけでなく、村岡の経験・才能・人柄についても相談室ファミリアの障害者就労支援には欠かせない要素であるといえるでしょう。

 

 

自信を持ち、才能を発揮できるようになるお子さんたち

村岡は本人と仲良くなるだけなく、本人の才能を生かすことを得意としています。そのためにはやはり本人に自信をつけてもらうことも大事なのでしょう。村岡は本人や家族も気づいていないような本人の長所を見つけ出します。

相談者本人は、これまでの体験から、どうしても自分に自信が持てなかったり自分を好きになれていなかったりすることがあります。そんなときに村岡と話すことで、自分の魅力や才能に自信を持ち、自分を好きになってくれる相談者が多くいるようです。

とある相談者は、「自分はADHD、いわゆる発達障害の傾向がある」とおっしゃる方でした。忘れ物や遅刻が多いとのことで、そこからの失敗や叱責によって、自信を失い、精神的にも参っている面もあるようでした。(ADHDの方で、自分自身にあった環境にめぐりあえず、精神障害も抱えてしまったというご相談はよくあります)。

村岡は相談者との面談の中で、相談者の持つとある才能を見つけることができました。詳細は記述できませんが、人とのコミュニケーションに関する部分で、本人にとっては欠点だと思い込んでいた特質でした。村岡の作成するナビゲーションブックの中でもその特質をわかりやすく記載したところ、本人にとってとても嬉しくなるような内容で、大きな自信となったとのことでした。

その特質を生かせるように接客の分野で就職したところ、その特質による才能を発揮し、職場でも評価され、その相談者は今でもその職場で働いています。

村岡は本人とのコミュニケーションの中から、本人と真剣に向き合い、その才能や長所を注意深く見つけ出します。誰に対しても分け隔てなく真剣に接する彼女だからこそできることなのではないかと考えます。

 

4.相談室ファミリアとして「障害者の就労支援」をどう考えるか

結論として、相談室ファミリアとしては、障害のある・ないに関係なく就労の支援をしていけることが理想なのではないかと考えています。

「発達障害があるから」

「重度の知的障害があるから」

「精神障害があるから」

「身体障害があるから」

というような「障害」に注目するのではなく、「個」に目を向けるようにしています。

たとえば就職先の業種に関しても障害の種類で見るのではなく

「Aさんはこれが好き/嫌いだから」

「Bさんはこれが得意/苦手だから」

「Cさんはこの経験があるから」

というように障害ではなく、個々の特質に焦点を当てて考えていくべきでしょう。

きれい事のようですが、同じ人間はひとりとしていません。一人一人に真剣に向き合わなければ、一人一人の自己実現・願望実現を成し遂げることはできないです。「知的障害者」はこの作業をやってもらう。「精神障害者」はこういう雇用形態で働いてもらう。そういった画一的な考えでは、障害者の就労問題は解決することはないでしょう。

 

ですので、相談室ファミリアでは障害のある方に限らず、就職に対して苦手意識を持つ方や自分に自信が持てないという方にも、ジョブコーチとしての支援を行っています。そこに障害のある・ない、診断のある・ない、障害者手帳のある・ないで区別することはありません。とくにADHD・発達障害のある方々は病院の診断や発達障害支援センターなどのチェックも受けず、ただ漠然と生きづらさを感じて生きているような場合もあります。

相談室ファミリアはそういった方々にも自身の才能を発揮できる職場環境を提供し、また自分の長所・才能を知り、自信が持てるように協力していきたいと考えています。

 

また、障害のある方々はもちろん、誰もが働きやすい職場環境をつくることは企業そのものの成長にも大きくつながると考えられます。

障害のある方々を受け入れられる職場環境というのは、すなわち個々を受け入れ、個々を承認し、個々を生かすことができる環境であると考えられます。その環境は障害のある・ないに関係なく、すべての社員にとって望ましい環境ではありませんか。

 

昨今、なかなか就職先で馴染めずすぐに退職してしまう新入社員が多くなっているというようなことも良く耳にします。働き方改革という言葉からも企業の環境を変えていくことが重要視されます。

ジョブコーチによる就労支援・職場環境の改善は、障害のある方や次世代を担う若者にとって、働きやすい環境つくりに貢献していくことでしょう。相談室ファミリアのジョブコーチ村岡茉実がその先駆けとなってくれると信じています。

 

4 ジョブコーチ村岡茉実の就労支援に興味のある方は

障害のある方で就労について悩んでいる方。「働く」ということに苦手意識を持つ方。自分が理想とする職場環境を見つけたい方。お気軽にお問い合わせください。

 

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